第八回「昭和の日」記念式典 開催にあたって
「昭和の日」記念行事実行委員会
委員長 高田宏成
第八回「昭和の日」記念行事の開催にあたり、この趣旨をご理解たまわり、後援・協賛いただきました各位に深く感謝の意を表します。
「昭和の日」は、ご聖徳の比類稀なる昭和天皇のご生誕日に因んで制定された祝日です。わが国の将来に思いをいたすとき、激動の日々を経て、復興を遂げた昭和時代の史実を顧みる日であります。
平成時代になって四半世紀が経ち、昭和時代の史実を知る人が少なくなりました。敗戦という国難に、焦土の中から立ち上がった国民を、昭和天皇は全国を巡幸して激励し復興に寄与された史実も、平成生まれの方々に語り継がねばなりません。
現下のわが国は、経済・外交・国防・産業・教育など重大な国家課題を多く抱え、その上に第3の国難とも言える一昨年の東日本大震災による災害復旧・復興の課題解決が急がれています。
「昭和の日」は、当面する国家課題や今回の国難を見事克服して、再び世界の人を驚愕させ、日本人が尊敬される状況を創るためにも、反省と教訓に満ちた昭和史を正しく知り、日本古来の精神的価値に気づき、自信と誇りを取り戻す国民が多く輩出するのに、良い契機となる祝日であること、を願ってやみません。