日本人の大事な忘れもの

60歳以上の204人に聞きました
「昭和の日」記念行事実行委員会 第二代委員長 高田宏成
昔は当たり前だったことが、現在は珍しいことになっている状況を明らかにしたいと思いました。右の表は私が独自で立案・実施した60歳以上の方が指摘する「日本人の大事な忘れもの」の集計結果です。
45の徳目・美風の中から回答者各人が、大事に温存しておきたいと思うものを5項目選択していただき、それを集計し回答の多い順に並べた表です。
この調査結果では、日本人が世界に誇る国体に関連して「皇室を敬う(21)」や「万世一系の天皇(34)」がもっと上位にランクされてもよいはずですが、このような調査結果で残念な気がしました。
江戸・明治時代に日本を初めて訪れた外国人が、暮らしは大へん貧しいが、世界に稀なる優れた徳目をもった日本人の日常生活にみる美風に驚愕しました。現状はどうでしょうか。嘆かわしい情景が随所にみられ、世界の人に誇る精神世界のものは目立たなくなってしまいました。
日本人らしい美風・徳目は?ご先祖様はどのようであっただろうか? などこのような問題に関心を持ち、論議する人が多くあって欲しいと思います。新聞・TVが格調高い論調で、国民の耳目を覚醒させ、世論を喚起し、「富国有徳」を国是とするようなってもらいたいものです。